Nozomi先生の英語教室

習志野市で英語を教えています

#Some tips # ~英語の勉強のコツ~ No.84


先日、以下のような質問を受けました


【質問】 
過去の入院の話をして、最後に「(入院での色々な経験が)悲しかった」
と言いたい時、

①    It was sad. ② This was sad. ③ That was sad. 


のどれを使えば良いですか?


この使い分けは、ネイティブの感覚が必要ですね。

私のお友達のトロイさん(アメリカ人)に聞いてみました。


①は、一番文脈に合っているそうです。複数の経験だけれども、全てひっくるめてitで表現できるとのこと。


②    は一番適していない。This は近い過去のことを指すので。
昨日とか、今日の話をするならThisでも良いけど、何年も前の話ならThisは不自然。
ただし、特殊な状況だとThis でも自然になることがある。
例えば、グループでsadというTopicで順番に話していて、
その話の最後にThis was sad.と言えば自然だそうです。


③    でもOKだけど、少し不自然。Thatを示す対象は曖昧なものなので。
「あんな感じの事がsad悲しかった」というような意味になるそうです。


ここで、①について疑問が増えました。
複数の経験をまとめてitで表現できるとのことだけど、
それなら「それらの」の意味のThey を使ってThey were sad.でも良いのでは?
と思い、聞いてみました。

そしたら、アメリカ人にとってtheyと聞くと自動的に人間だと思うので、
皆生き物以外のものにtheyを使うのを避ける。

「複数の経験」を直接的に表現したかったら、These experiences were sad.
と言った方が良いそうです。

Theyが人間だと思ってしまうのは、日本人も同じですよね?

こういった解説を聞くと、英語は奥が深いし面白いな~と思います。
ちなみに、この解説を聞いただけで簡単に上の3文を状況によって
使いこなせる訳ではありません。

たくさん読んだり聞いたりして、一番自然な言い方が口から
スルリと出てくるのが一番良さそうです。